Jimisen Project 番外編 Prototype part5

2017-05-18
先日5/16は
池袋アダムのオーナーでもあり
Jimisenプロトタイプのオーナーでもある
藤江さんの誕生祭に行ってきました

『Jimisenプロトタイプ池袋Admデビュー』です

IMG_9095.jpg

今回はJimi-JAMでの演奏ということで
普段はアコを使っておられるので
クリーントーンを中心として
色んなパターンで弾かれるんじゃないかと。


また

藤江さんが演り慣れた場所で
ミキヤさんのP.A.ということもあり
藤江さんにとっても私にとっても
確認するにはベストな環境かと

そんな期待をしつつ
プロト機のアダムデビューを
見に行ったわけですが...


やっぱ杞憂でした。


楽しそうに演りながら
色んなトーンを織り交ぜて

『藤江さんどこまで行くんだ?』

といった感じでした

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演奏途中にもかかわらず色んな方々が
『スゲーの造ったな』
と伝えに来てくれました

私の感想なんてもうヤボです。


終演後は
P.A.のミキヤさん含め
対バンのこれまた手練れの面々が
順番に試奏しておられましたが

イイおじさん達(失敬!)が
目をキラキラさせながら一同に

『イイ音』と。

そして少し弾いて

『コワい』と。

メンバーさんや聴いてた方々も

『イイ音。だけど俺は弾けない』と。


造った本人としましては
優等生な出来のイイ文化包丁ではなく
藤江さんのためだけに鍛えた
ピンピンに砥いだ日本刀を造りたかったので

『してやったり』

有り難いご評価をいただきました。

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【撮影:渡邊真様 2017/5/12】


しかしながら

この一振りを以て
『俺は優れたビルダーだ』
なんて言うつもりはありませんし
『俺が造るギターはスゴい』
なんて気もさらさら御座いません

たまたまです。


自分なりに一生懸命考えて
天邪鬼心をこじらせながら

『藤江さんをニヤニヤさせたい』

一心で造ったギターを...
いや、『その気持ち』を汲んで頂いているからこそ
藤江さんには楽しんで弾いて貰ってるんだと思います。

IMG_9174.jpg
【撮影:渡邊真様 2017/5/12】


この一振りは
コントロールがすごくシビアで
エレキギターとしてはエゲツないジャジャ馬
手練れ連中でも弾くには緊張するほど
正直言うと使いにくいギターです

例えば

ピックを当てた瞬間のバイト感や
鳴った直後の立体感
サスティーンの減退感など
試奏の時から『アコ弾いてるみたいな感じ』
と評していただいてましたが

弦をひっかけてピッキングした瞬間に
ギリッ!と抜ける音が鳴るくらい
そのダイナミクスが予想以上のレンジで
出てくるわけで

『アコを弾くより難しいし気を遣う』

そんなギターです。

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ということは

素直で敏感過ぎるギターなんで
綺麗に鳴らさないと思った表現ができない

つまり

テキトーに弾くと
押弦とピッキングの下手さがバレる
玄人好みのギターということです

逆に弾きこなせれば
すごく表現の幅が広がるわけですが
普通の神経のギタリストならまず好まないでしょう。

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それもこれも
自分が見てきた藤江さんのテクニックと
自分が思う藤江さんの性格を
自分なりに分析してアウトプットしただけのことで

『ギターを造った』

わけではなく

『藤江さんに造った』

わけで

『それがたまたまギターだった』

というのが正直なところです。

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『ギターなら何でも来い』

なテクニックと性格の藤江さんだからこそ
自分のワガママな欲求をぶつけられるわけで

『縁ありき』

なスタンスで全てを呑み込んで頂いている

『藤江さんにだからこそ』

それも自分の業として捉えてぶつけられるわけです。

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【撮影:渡邊真様 2017/5/12】


つまり正直言うとよく知らない方の楽器は造れません


勘違いしていらっしゃる方も多いようですが

私は多少のカスタマイズや調整はできても
楽器や音楽や音響に詳しいわけではありませんし
経験や知識もさほどあるわけではないです

『見た目が...』
『音が...』

そんなギターは他のビルダーにオーダーしてください
知らない他人の道具を造る気はございません
いや、造れる気がしません

もっと正直にいうと

『造れる自信も技術もございません』


私が藤江さんに造ったこの一振りは
私なりの感謝と尊敬の意を込めた

『偶然であり必然』

IMG_8964.jpg


ギターという楽器ではなく
つまりは私の『業』なんです

『Jimisenプロトタイプ』なんて名乗ってゴメンナサイ。


藤江さん

今の自分の『渾身の一振り』を
思う存分造らせて頂きまして
本当にありがとうございました!
弟に『エエ土産話』がまたひとつ増えました。


そう思うわけです。

つじ
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